今読んでる池内紀の本の中で

今読んでる池内紀の本の中で、山に登って、頂上に着いたとき、 声に出すと、何かが終わってしまうような気がしてならない。(中略)私たちはともにソッポをむきあったまま、しばらくのあいだ茫然と山頂の岩陰にすわっていた。 とあって、同じく本の中で辻ま…

はじめて山にのぼった記憶というと

はじめて山にのぼった記憶というとなんだかぼやけていてるのだけれでも、それよりもはじめて森林限界をこえたこと、の方が体験としてとても具体的で、山をのぼることのかなり大きな部分を、森林限界をこえる、ということばで言いかえれそうなくらい自分にと…

なんか、気持ちいいの通り越して、なんかヤバイ

山に登っているときに山に登っていることにほんとに集中している時間なんてけっこう少ない。そういうときは頭も体も区別がなくて、全部でひとつのセンサーになって、受身状態になる。受動態。山を能動的にのぼっているのではなくて、山からやってくるものに…

御岳山は山の上だから

御岳山は山の上だからまだ春という感じじゃないかもしれないと思っていたけど、全然すっかり春で、スミレがたくさん咲いて、前を歩くおばさんがみつけてくれたおかげでカタクリをみることもできた。カタクリはちょうど咲き始めの頃らしく他のカタクリをみつ…

ミシェルレリスの幻のアフリカ

ミシェルレリスの幻のアフリカが文庫になって復刊されていることをずっと3年間も知らないまま生きてきた、ということをさっき知った。あわてて本屋にいったら、その本はあった。文庫サイズなのに千ページを超えているから厚みが6センチくらいある。上に伸…

去年の夏は雲取山から

去年の夏は雲取山から奥秩父の山々を瑞垣山までテントで縦走した。4泊目の大弛小屋に泊まるまでひたすらずっと天気が悪くて毎日雷雨にやられてどこも真っ白だしかなり腐っていたのだけどその晩のラジオの天気予想はようやく晴れるということだったので、少…

去年の夏にはじめて

去年の夏にはじめて涸沢にテント張って泊まったら、なるほど北アルプスの中心といった感じで沢山の人でにぎわっていて、こんな場所ははじめてだなっと思った。その最たるものが小屋の売店で声をはりあげてる女の子が皆かわいくて、まじかよと思ったけどやっ…

3時ごろにそろそろ雪が降ってきて

3時ごろにそろそろ雪が降ってきて、小屋に着いて中に入ると暗くて、土間のところに小屋の人らしきひとが現れて何か、いらっしゃいませ、的な言葉を待っていたら何もないままお互いに5秒くらい気持ちわるい沈黙がつづいたので、たえられずに宿泊したいので…